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【シナリオ案件#6】口座開設申請レコードでSalesforce承認プロセスにチャレンジ!

営業担当

最近さ、証券口座のレコード、やたら増えてない?
しかも、同じ人の口座がダブってることあってさ、けっこう混乱するんだよね。

Salesforce管理者

たしかにですね…。私も重複や入力ミスが気になっていました。

たくわん

ですよね~。
今は誰でも自由にレコードを作れちゃうので、
もしよかったら、開設前に申請を出す流れを作っちゃいませんか?

Sallesforce管理者

いいね!それならミスも減りそうだし、現場もやりやすくなるかも!

目次

今回のシナリオ

これまでは自由に証券口座レコードを作っていましたが、
同じような内容で重複したり、急に増えて管理が難しくなる問題が出てきました。

そこで今回は、Salesforceの「承認プロセス」機能を使って、
口座開設申請 → 承認 → 証券口座作成というルールを設ける方法を、実際にやってみましょう!

たくわん

今回のシナリオでは、これまでに出てきた
「カスタムオブジェクト」「参照関係」「承認プロセス」など、いろんな機能をフル活用します!
「あれ、これどうやるんだっけ…?」ってなったら、
途中に貼ってある過去記事リンクから復習してみてくださいね~!

カスタムオブジェクトを作成しよう!

「口座開設申請」オブジェクトの作成

以下のカスタムオブジェクトを作って保存しましょう!

カスタムオブジェクトの詳細はこちら!

表示ラベルオブジェクト名レコード名データ型表示形式開始番号
口座開設申請BankAccountApplication__c申請ID自動採番ID-{0000}1
たくわん

「オブジェクト作成の流れは、[設定] → [オブジェクトマネージャ] → [新規カスタムオブジェクト」 で新しいオブジェクトを作れます!
下記の#4の記事内なら、画像付きで手順を確認できますよ!
(実際のオブジェクト作成例も紹介してます)

Sallesforce管理者

カスタムオブジェクトを作ったら、タブの登録もお忘れなく!

必要な項目を追加しよう

必要なカスタム項目をサクッと作っちゃいましょう!

「顧客」と「開発申請」項目は参照関係にすることで、どの顧客でどの開設申請なのかを明確にすることができます

オブジェクト表示ラベル項目名(API名)データ型子リレーション名
口座開設申請申請ステータスApplicationStatus__c選択リスト申請中
承認済み
却下
顧客Customer__c参照関係(顧客)CustomerOpeningRequest
証券口座開設申請Application__c参照関係(口座開設申請)AccountOpeningRequest
たくわん

カスタム項目の作り方はシナリオ#1で、
参照関係項目の設定方法はシナリオ#4で解説しています!

承認プロセスを設定してみよう!

承認ルールを作成

STEP
クイック検索で「承認プロセス」と入力し、オブジェクトを選択する。
たくわん

今回は「口座開設申請」オブジェクトに作成します!

STEP
「標準ウィザードを使用」を選択する。
たくわん

「ジャンプスタートウィザード」は細かい設定がしづらいので使いづらいです!
今回は「標準ウィザード」を使いましょう!

STEP
プロセス名を決める
プロセス名一意の名前説明
口座開設申請の承認AccountOpeningApproval
たくわん

プロセス名と一意の名前は、承認プロセスの内容がわかる名前が好ましいです!

STEP
入力条件を指定する
項目演算子
口座開設申請:申請ステータス次の文字列と一致する申請中
たくわん

このように入力することで、
口座開設申請オブジェクトの、
申請ステータス項目の値が、
「申請中」になった場合、
承認プロセスが働くように設定しました!

STEP
※承認通知を送るユーザを設定する
STEP
通知テンプレートを設定する
たくわん

通知テンプレートを設定すれば、承認申請を送った際に承認者へメールを自動で送ることができます。
今回は何もせず、次に進んで大丈夫です!

STEP
承認ページレイアウトに表示する項目を決める
たくわん

承認申請が来ると、このような画面を確認でき、内容を確認することができます。
この画面に表示する項目を設定できます!

・申請ID
・所有者
・顧客
・作成者
・申請ステータス

これらを表示しましょう!

STEP
承認プロセスを申請できるユーザを指定する
たくわん

ここでは「誰が承認申請を実行できるか」を決めます!
今回は「レコード所有者(作成者)」のみ申請できるようにしています。
デフォルトのままで大丈夫です!

STEP
承認ステップを作成する
たくわん

承認プロセスを動かすには、承認ステップを設定する必要があります!
このまま承認ステップも設定しちゃいましょう!

たくわん

「はい」を押した後、次の画面で以下の値を入力してください!

名前一意の名前順番
口座開設の申請の承認ApprovalProcess1
STEP
どんどん次に進む
たくわん

残りの設定はデフォルトで大丈夫です!
もう少し・・・!

たくわん

この画面では「いいえ」を選択しましょう。
これで承認プロセスは設定完了です!
お疲れさまでした~!

Sallesforce管理者

これが今回作成した承認プロセスですね!

たくわん

ここからは、承認プロセスがどのような動きをするか、を確認するのですが、もう少しだけ準備をします!

承認を送信するレコードを作成しよう

口座開設申請オブジェクトに、以下の値でレコードを作成します!

オブジェクト顧客申請ステータス
口座開設申請誰でも!申請中
たくわん

もしかしたら、画像内とあなたの環境で、項目の並びが違うかもしれません!
シナリオ#2でページレイアウトの編集方法も解説しています!
レコードの作り方
も解説していますよ!

Sallesforce管理者

それでは実際に、承認申請を送信してみましょう!

承認を許可するユーザを用意しよう

実際に承認プロセスを動かすには、
「承認する側」のユーザを用意しておく必要があります。

今回は、こんな感じでマネージャー役のユーザを1名作成しました👇

名前プロファイル
佐藤 二葉担当責任者

ちなみに本記事は「承認プロセスを作って動かす」ことにフォーカスしているので、
ユーザ/プロファイルの作成手順については割愛しています。

たくわん

新しいプロファイルやユーザの作り方も知りたい!
という方はこちらの記事をチェックしてみてください!

実際に承認プロセスを動かしてみよう

承認申請を送信する

STEP
レコード画面の右上にある「承認申請」ボタンを押す
STEP
コメントを入力し、「送信」を押す
たくわん

コメントは無くてもOK!
送信した後、関連リストを見ると承認履歴

STEP
承認許可が出せるユーザーでログインする。
たくわん

新しいユーザーを作成しました。
ユーザーの新規作成方法はこちらから!

※ユーザー、プロファイル作成の関連記事URL

STEP
別のユーザーでログインし、通知が来ているか確認する
たくわん

ベルのマークを押すと、承認依頼が来ていることがわかりますね!

STEP
通知を開き、申請内容を確認する。
たくわん

「承認プロセスを設定してみよう!」のSTEP7で設定したものが、この画面に反映されています!

STEP
コメントを記入し、承認ボタンを押す
たくわん

コメントは記載しなくてもOK!

Sallesforce管理者

関連リストで、承認を許可したことも記録されていますね!

営業担当

承認プロセスを使えば、無断で証券口座レコードを作成しちゃう自体が防げるねぇ~

たくわん

これで承認プロセスはバッチリですね!お疲れさまでした!

まとめ

今回は、新しく作成した「口座開設申請」オブジェクトを使って、Salesforceの承認プロセスを実装する方法を紹介しました。

現場では、単にレコードを作成するだけでなく、
「上司や管理者の承認を得てから進める」というフローが求められることもよくあります。

Salesforceの承認プロセスを使えば、そうした業務ルールもシステム上でしっかり管理できるようになります!

たくわん

実務をイメージしながら、自分でもデモ環境で試してみてくださいね!

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